コラム
COLUMN
顔認証を勤怠管理に用いるメリットと導入時のチェックポイント
従業員の勤怠管理を行う方法を従来のものから、生体認証のひとつである顔認証リーダーを活用した勤怠管理へ移行する事例が増加しています。顔認証を勤怠管理に活用すると、不正打刻の防止や勤怠管理情報の管理の手間をはじめ、勤怠管理シーンにおける、さまざまな課題を解決できます。勤怠管理に顔認証リーダーを用いると、管理する側と使用する側、両者に多彩なメリットがあります。顔認証機能が搭載された認証リーダーを選択する際は、いくつかポイントを把握しておくと、勤怠管理シーンで顔認証のメリットを感じられます。
◎勤怠管理シーンで直面する課題
従業員の勤怠管理シーンで発生する可能性がある課題のひとつは、なりすましや代理で打刻をする、不正打刻です。タイムカードを勤怠管理に使っている場合、勤務時間を印字するカードの位置がわかっていたら、誰にでもなりすませます。また、遅刻しそうなときに、後輩や同期の従業員へ代理で打刻するよう、依頼ができてしまいます。先輩や上司から代理して打刻をするよういわれたら、不正打刻に関わる意思がなくとも、断りにくいケースは多くあります。勤務時間の計算にも直結する不正打刻は、起きてはならない事態ですが、発生し得る課題のひとつです。従業員の人数が多くなるほど、勤怠管理担当者の業務負担が比例して増加するケースも、勤怠管理シーンでは発生します。タイムカードのような、出退勤時間を記録するだけの打刻機器を使用していたら、労働時間や給与を計算するために、手作業でエクセルのような計算ソフトに入力しないといけません。とくに、集計対象の人数がふくらんでいくと、丁寧な仕事を心がけていても、入力間違いをはじめ、人的ミスの発生件数が目立ってきます。給与計算を正確に遂行できないと、従業員からの不信や、勤怠管理への疑念にもつながります。勤怠管理担当者の負担軽減と、間違いのない勤怠管理は、勤怠管理における課題のひとつです。正確かつ健全な勤怠管理を目指しても、勤怠管理に用いる専用の打刻機器や認証リーダーを設置できるスペースがない場合もあります。タイムカードは、機器自体が大きいものではないため、省スペース設置が実現しますが、すべての勤怠管理機器が小型とは限りません。また、小規模オフィスを契約している企業は、打刻機器を置く台のスペースがないケースも考えられます。不正打刻を抑止し、勤怠管理担当者の業務負担を減らしつつ、少ないスペース、もしくは壁面へ直接取り付けられるような勤怠管理の模索も、勤怠管理シーンの課題といえます。
◎顔認証を勤怠管理に用いるメリット
顔認証とは、人間の顔という生体情報を使って、本人識別を行う生体認証のひとつです。目や鼻、口の間の距離のような二次元情報や、顔の奥行きや凹凸を測定する三次元情報を照合するときに使用するため、双子でも見分けられる性能を有しています。顔認証を勤怠管理に利用すると、勤怠管理シーンの課題のひとつ、不正打刻の防止が期待できます。本人確認を必要としない勤怠管理方法とは異なり、顔認証を勤怠管理に採用すると、顔検出で勤怠管理を行う本人を特定し、紐づけたうえで勤怠管理データを登録するからです。顔認証リーダーで検出された従業員以外の勤怠管理データは、管理者を除き、操作はできません。手書きで勤務時間を記入する出勤簿や、タイムカードでは防止や抑止が難しい、不正打刻と申告に非常に顔認証は効果的です。また、顔認証リーダーは本人以外を自動的にはじくため、立場を利用した代理打刻の依頼そのものができなくなります。勤怠管理に関する情報を管理者以外が容易に操作できる環境を作らないため、なりすましや代理打刻をはじめ、不正打刻の削減と防止が可能です。勤怠管理シーンに顔認証機能が搭載された認証リーダーを活用すると、従業員の勤務時間や時間外勤務時間の集計が簡便化されます。顔認証リーダーには、従業員が入退室した時間が正確に記録されており、かつ最初からデータで取り扱えるため、手入力によるミスが発生しません。勤怠管理を行う従業員の数が多い企業でも、顔認証リーダーを介して得た勤怠管理データは、信頼性の高いデータです。顔認証リーダーをオフィスのエントランスに設置すると、全従業員の勤務時間を正確に把握し、計算できる環境を構築できます。ミスのない給与計算と、顔認証リーダーを用いた信用度の高い勤怠管理環境は、勤怠管理担当者の業務負担の改善と、従業員の信用度向上にアプローチします。顔認証と勤怠管理を組み合わせると、感染症対策の役割も果たすため、感染症防止につながります。顔認証リーダーのなかには、感染症対策となる機能が複数備わっているからです。感染症のほか、季節性のインフルエンザが流行するとマスクをする人数が増えますが、マスクをしたままでも、精度を維持して顔認証ができる認証リーダーがあります。非接触で本人識別と勤怠管理ができるポイントも、顔認証の特徴のひとつです。不特定多数が多く触れる場所には、ウイルスが付着している可能性があります。顔認証では、顔認証カメラの画角の範囲内に、本人の顔が入り込むようにするだけで、本人認証ができるため、完全非接触で勤怠管理が行えます。マスク検出と非接触が特徴の顔認証は、感染症対策が必要な勤怠管理シーンでも有効です。
◎顔認証を採用する際に確認すべきポイント
勤怠管理シーンへ顔認証を導入するときに、あらかじめ確認したいポイントのひとつは、顔認証リーダーの顔認証速度です。勤怠管理で発生する課題の解決を目的に顔認証を取り入れても、顔認証そのものに時間を要すると、従業員のストレスになってしまいます。とくに、従業員が出退勤する時間は多くの人が入室するため、顔認証のプロセスに時間がかかってしまうと、正確な勤怠管理ができません。始業時間前に出社していた従業員が、顔認証の順番待ちのせいで、遅刻扱いになるケースも考えられます。遅刻を取り消すには、時間前に出社していた証拠の提出や、勤怠管理担当者による勤怠管理データの修正が必要です。顔認証の速度が遅い顔認証リーダーを採用してしまうと、業務効率化や正確な勤怠管理を目指していても、達成できない可能性を高めます。顔認証を勤怠管理シーンで活用し、顔認証のメリットをしっかり感じるには、顔認証にかかる時間が短い顔認証リーダーの選択が重要です。立ち止まらずに顔認証ができる、ウォークスルー機能が搭載された顔認証リーダーの採用も効果的です。顔認証の精度の高さも、勤怠管理シーンで顔認証リーダーを使用するときに、確かめたいポイントのひとつです。顔認証リーダーを介して勤怠管理をするため、勤怠管理を行う対象を間違えると、給与計算ミスに発展しかねません。給与金額のミスや間違えて支払ってしまった人物に留まらず、給与の計算と支給ミスは、全従業員の不安を高め、信用低下につながります。二次元と三次元の顔情報が顔認証時に求められたり、マスク検出機能がある顔認証リーダーを選択したりすると、ミスの最小化にアプローチします。顔認証カメラの画素数や暗い場所でも、人間の顔を照合できるカメラの性能も、精密に人間の顔を捉え識別できる指標のひとつです。精度の高い本人確認を行い勤怠管理にいかすには、可能な限り、高性能な顔認証リーダーの選定が欠かせません。
◎勤怠管理で顔認証を活用できる顔認証リーダーFE-400
顔認証リーダーFE-400には、KJ TECH japanのハイレベルかつハイクオリティな技術が詰め込まれています。FE-400の顔認証速度は、10K-Face 1:Nモードで1秒を切ります。1秒もかからず顔認証ができるため、スムーズな入退室管理を実現します。出退勤の時間帯をはじめ、多くの従業員の入退室が重なるシーンでも、円滑な本人認証と正確な勤怠管理を行います。顔認証の速度が非常に早いポイントもFE-400の特徴のひとつですが、間違いのない勤怠管理に活用可能な顔認証の精度の高さも、FE-400の特筆したいポイントです。FE-400で顔認証を実施する際は、顔の二次元と三次元情報が必要なため、正確な本人識別を行えます。顔認証カメラに映った対象が、生きている人間かどうか見分けられるので、写真を使ったなりすましのような不正打刻はできません。また、FE-400は、200万画素のカメラを使って人間の顔を検出し、照合します。精密な顔データを取得したうえで、顔認証を進めるFE-400は、高い認証精度を有しています。顔認証をしている人物は誰なのか、間違えずに勤怠管理が可能です。さらに、光が少ない環境でも高品質かつカラーの顔映像を撮影できるstarlight cameraがFE-400の顔認証カメラに採用されています。顔認証リーダーFE-400が設置される場所が暗所であったり、集中管理によって照明が最低限の状態になっていたりしても、starlight cameraは、わずかな光を検知し、精度を維持したまま顔認証を実施できます。マスク検出機能がFE-400にはインストールされているため、時節柄マスクをしていても、正確な勤怠管理環境の構築が可能です。顔認証リーダーFE-400は、顔認証の速度も精度も優秀な認証リーダーです。勤怠管理を行う従業員が多い企業でも、10,000人分の顔を登録できるFE-400は利用できます。従業員が多いほど出入りも多くなりますが、FE-400には150,000件の入退室の記録を保存できるため、事業規模を選ばず勤怠管理ができます。勤怠管理機器の入替計画を立てる際、小規模オフィスなどでは、認証リーダーの置き場所に困るケースがありますが、FE-400の本体サイズは56mm×183mm×34.6mmと幅も狭く、高さは20cm以下と非常にスリムなサイズです。省スペース設計のFE-400は、壁面のスペースに限りがあっても、設置可能な余地を残せます。奥行きも4cmを切るため、壁面に設置した際も不自然に盛り上がらず、壁ときれいになじみます。
◎勤怠管理に用いる顔認証リーダーFE-400の導入実績
顔認証リーダーFE-400を導入すると、不正打刻や勤怠管理担当者の負担軽減をはじめ、従来の勤怠管理の課題を解決できます。
⚪︎従業員が増加した企業に顔認証リーダーFE-400を導入した事例
ある企業では新規事業の立ち上げにより、従業員の人数が増加したため、労務担当者がより効率的に勤怠管理できる方法を模索していました。タイムカードでは起きがちな、入力・集計ミスを最小化し、データで勤務時間を正確に把握できる顔認証リーダーFE-400を知り、オフィスのエントランスに取り付けました。顔認証リーダーFE-400を設置したことで、正確な勤務時間データを取得できるようになり、間違いがなく、かつスムーズな給与計算が実現しています。給与計算をする対象を間違えない環境構築も、導入したメリットです。
⚪︎飲食店に顔認証リーダーFE-400を導入した事例
ある飲食店では、応援に来た他店の従業員の勤怠管理に、課題を抱えていました。タイムカードが利用できないため、手書きで勤務時間を把握していましたが、申告漏れと修正にともなう事務作業が、管理者の時間を圧迫していました。全従業員の顔情報を登録し一元管理できる顔認証リーダーFE-400の採用を決めた結果、急なシフト変更や他店への応援が起きても、事務作業を劇的に削減できています。どの店舗に出勤しても、勤怠管理ができるFE-400により、別の業務にも集中できる環境が構築できました。
⚪︎ホテルの従業員通用口に顔認証リーダーFE-400を導入した事例
夜勤があるホテルでは、深夜帯の従業員の人数が減るため、代理打刻や出勤した実態だけを作る不正打刻を危惧していました。事業規模拡大も控えていたため、内部統制として、誰がいつ入退室したか正確に把握できる、FE-400を従業員通用口に設置しました。顔認証機能が作る、本人以外が打刻できない環境により、正確な勤怠管理が行えています。
◎まとめ
顔認証機能が搭載された認証リーダーを導入すると、不正打刻の抑止や勤怠管理の簡便化が可能です。顔認証を活用すると、顔認証カメラで検出した人物を特定して勤怠管理を行うため、第三者は勤怠管理情報に触れません。また、顔認証リーダーの入退室時間を精密に記録する機能により、間違いのない勤務時間も把握できます。顔認証と勤怠管理を組み合わせると、さまざまな課題の解決にアプローチできます。顔認証を用いた勤怠管理にご興味がある方は、KJ TECH japanまでお問い合わせください。