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静脈認証とセキュリティゲートで実現する高度な入退室管理

高度な入退室管理を実現するために導入されるのが、セキュリティゲートと静脈認証を組み合わせたセキュリティシステムです。不正な侵入を物理的に防ぐセキュリティゲートと、なりすましが困難な静脈認証を組み合わせることで、確実なセキュリティ強化が望めます。静脈認証を利用すると、従来広く使われていたカード認証だけでは防げなかった不正やなりすましを防止することも可能です。そのため、重要な情報を扱うオフィスビルや公共施設において、セキュリティゲートと静脈認証を組み合わせたセキュリティシステムの導入が進んでいます。
 
◎部外者の侵入を防ぐセキュリティゲートの特徴
セキュリティゲートとは、部外者や不審者の侵入を防ぎ、許可された人だけが建物や特定のエリアに入れるようにするアクセス制御装置です。セキュリティゲートにより高度な入退室管理が可能となるため、オフィスビルや研究施設、空港や美術館などセキュリティを重視する場面で導入が進んでいます。セキュリティゲートの大きな特徴は、認証システムとの連携により入室権限を持つ本人のみが通過できる仕組みを作れる点です。建物の出入り口などに設置されたセキュリティゲートを通過する場合、セキュリティゲートと連携している認証システムを利用し本人確認を行います。ICカード認証やQRコード認証、生体認証などを用いて本人確認を行い、「入室を許可された本人」と特定された場合のみセキュリティゲートを通過できる仕組みです。この仕組みにより、入室を許可されない人間の不正な侵入を防ぐことができます。また、セキュリティゲートとなりすまし困難な高精度な認証方法を組み合わせれば、より強固な入退室管理が可能です。このような特徴を持つセキュリティゲートは、導入の目的や場所に応じてフラップ式やアーム式の選択ができます。フラップ式のセキュリティゲートは、フラップと呼ばれる板が開閉することで、物理的に入退室管理を行います。フラップ式セキュリティゲートは、フラップの開閉速度と認証速度が速いため、混雑する場所でも使いやすいのが特徴です。実際に、駅の改札で利用されているのもフラップ式であり、通勤や帰宅ラッシュ時も大きな混雑を生まずスムーズに通過できる仕組みです。アーム式のセキュリティゲートは、バーのようなアームが回転し、回転に合わせて1人ひとり通行するタイプです。このアーム式セキュリティゲートは、公共施設や遊園地など、確実にひとりずつ通行させたい場面で利用されています。フラップ式セキュリティゲートに比べ通過に多少時間がかかるものの、連続した通行を防ぎ確実に本人のみを通行させることが可能です。どちらのタイプのセキュリティゲートも、認証システムと連携することで本人と特定された場合のみゲートを通過できる仕組みになっています。万が一、入室権限のない部外者や不審者がセキュリティゲートを通過しようとしても、フラップアやアームにより物理的に入室を拒否されます。また、認証された人と認証されない人が同時にセキュリティゲートを通行しようとしても、物理的に通れないよう設計されているため安心です。この仕組みは不正侵入を防ぐ手段として有効です。セキュリティゲートにより不正な侵入を防ぐことは、オフィスや施設における大切な情報・財産、利用者やスタッフの安全を守ることにつながります。このように、セキュリティゲートは単なる出入りの制御装置ではありません。現代に求められる高度な入退室管理において欠かせないセキュリティツールのひとつといえます。安全な環境を維持するために重要な設備です。
◎セキュリティゲートと連携する静脈認証の仕組み
近年、建物のセキュリティ向上を目的に導入事例が増えているのが静脈認証です。とくに、静脈認証とセキュリティゲートを連携させ、厳格な入退室管理をスムーズに行うケースが増えています。そもそもセキュリティゲートと連携する静脈認証とは、個人特有の身体的特徴を使い本人確認を行う生体認証の一種です。生体認証は、従来広く使われていた暗証番号やICカードとは異なり、記憶やモノに頼らないため利便性が高い認証方法として普及しています。利便性が高いうえ、個人特有の身体的特徴を利用し本人確認を行うためなりすましも困難であり、安全性が高い認証方法です。その生体認証のなかでも、とくに安全性・利便性に優れているのが静脈認証です。静脈認証は、手のひらや指にある静脈の形状を読み取り、あらかじめ登録していた静脈データと照合することで本人確認を行います。静脈の太さや位置、分岐の仕方は人によって異なります。年齢を重ねても基本的な静脈パターンは変わりません。この個人特有・生涯不変の静脈を本人確認に利用します。皮膚の下を通る静脈の詳細は目に見えず、指紋のように盗み取られる心配もありません。静脈認証では、この安全性の高い静脈を赤外線照射により読み取ります。静脈を流れる血液中のヘモグロビンは、赤外線を吸収する性質があるのが特徴です。その性質を利用し、直視下では確認しにくい静脈も赤外線照射により形状が影のように黒く映し出される仕組みです。そのため、模型や画像で静脈を偽造し認証しようとしても、正しく認証されません。これらの静脈認証の安全性の高い特性により、なりすましや不正が困難な本人確認方法としてして普及しています。また、静脈は皮膚より深層にあるため、手荒れや乾燥など手の状態に認証精度が左右されることもありません。赤外線を照射し読み取る仕組みは、直接認証機器に手を触れることも不要です。衛生的かつ安定的な認証ができます。


◎セキュリティゲートと静脈認証の連携が増える理由
静脈認証は生体認証のなかでも導入コストが高いといわれる一方で、セキュリティゲートと連携し導入される事例は増加しています。その背景には、高い安全性と利便性を両立する静脈認証の特性が関係しています。まず、静脈認証最大の特徴は高度な本人認証精度です。生体認証のなかでもとくに偽造やなりすましが困難で、セキュリティ性が高いといえます。この確実な本人確認とセキュリティゲートの物理的な入退室管理が連携することで、部外者や不審者の侵入をより強固に防ぎます。また、セキュリティゲートをスムーズに運用したい場合、非接触かつ高スピードで認証できる静脈認証が役立ちます。人の出入りが多くても、手や指をかざすだけで認証できるため、混雑を避けてセキュリティゲート通過前の本人確認が行えます。セキュリティゲート通過のためにICカードを出し入れしたり、QRコード画面を準備したりする手間もありません。利便性が高く利用者にとって使いやすいのもメリットのひとつです。このように、静脈認証とセキュリティゲートの連携は、使いやすさとセキュリティの高さを両立しています。セキュリティゲートを導入したとしても、認証システムになりすましや偽造のリスクがあれば不正に侵入される可能性は否めません。セキュリティゲートと静脈認証を連携すれば、不正は極めて困難です。つまり、より確実な入退室管理を行いたい場合は、セキュリティゲートと静脈認証の組み合わせが最適といえます。また、セキュリティゲートと静脈認証を連携することで、正確な入退室の記録・管理もできます。誰がいつどこを通ったか正確に記録されるため、情報漏洩などのトラブル発生時も原因究明に役立ちます。また、正確な入退室記録は勤怠管理にも利用可能です。従業員の勤怠状況を正確に把握し、過度な残業や不正な打刻も防ぎます。働き方改革にもとづいた客観的かつ正確な勤怠管理体制の実現が可能です。さらに、セキュリティゲートと静脈認証の連携により、受付や警備の人員削減も見込めます。従来オフィスビルなどの出入り口では、「誰が入ってきたか」「許可されている人か」を受付スタッフや警備員が確認していました。しかし、セキュリティゲートと静脈認証を導入すれば、人の目に頼っていた対応も自動化できます。常に人が監視していなくても静脈認証による正確な本人確認とセキュリティゲートによる物理的な入室制限により、高セキュリティ環境を維持することが可能です。このように、信頼性の高い本人確認が可能な静脈認証とセキュリティゲートの連携は、部外者の侵入を防ぐことはもちろん、正確な入退室管理や勤怠管理、業務効率化や人件費削減にも貢献します。さらに、利便性の高い認証方法であるため利用者の負担はありません。建物の管理者や利用者において多くのメリットがあることが、セキュリティゲートと静脈認証の導入が進む理由といえます。
 
◎セキュリティゲートと連携できる静脈+顔+カード認証リーダーFE-700
KJ TECH japanの静脈+顔+カード認証リーダーFE-700は、静脈認証をはじめとした複数の認証方法を利用できる認証機器です。FE-700の静脈認証は、手のひらの静脈を読み取り照合します。静脈を読み取る際は機器に手をかざすだけで直接触れる必要はありません。認証速度は0.5秒と高速です。セキュリティゲートと連携し活用する場合も、混雑を避けて正確な入退室管理を実現します。FE-700の静脈認証は高速でありながら、精度が高いことが特徴です。模型や画像を使ったなりすましは困難であり、確実な本人確認を行えます。皮膚内部の静脈を読み取るため、傷や乾燥など手の状態に認証精度が左右されることもありません。どのような状況でも安定した認証を行い、セキュリティゲートの運用を妨げずスムーズに利用できるのが魅力です。また、一般的に手のひらの静脈を読み取るタイプの静脈認証は機器のサイズが大きくなりがちですが、FE-700はスリムサイズなのが特徴です。本体サイズ211mm×100mm×26mmであり、さまざまな設置場所に対応できます。加えて、FE-700は静脈認証だけでなく、顔認証、ICカード認証にも対応しています。認証方法を組み合わせて活用することも可能です。単一の認証よりもセキュリティを強化することができるため、導入シーンのセキュリティレベルに応じて設定できます。また、FE-700の顔認証は静脈認証と同様に高精度かつ高速なことが特徴です。顔の情報を詳細に読み取ることができるため、写真や動画を使ったなりすましも防ぎます。認証スピードも速く、ウォークスルー認証にも対応可能です。登録できる静脈データは10,000件、顔データは10,000件、カードは200,000枚です。登録可能数が多いため、大規模なオフィスのセキュリティゲートと連携する認証機器としても最適です。また、静脈+顔+カード認証リーダーFE-700は1,000,000件のイベントログを記録することもできます。誰がいつ入室したかといった情報が記録され、必要に応じて確認することが可能です。万が一トラブルが発生した際も、記録を確認することで原因究明や早期解決に貢献します。


 
◎セキュリティゲートと静脈+顔+カード認証リーダーFE-700を導入した事例
セキュリティゲートと静脈認証の組み合わせは、より確実な入退室管理が必要な場面で導入されています。高精度に信頼性の高い本人確認を行う静脈認証とセキュリティゲートが連携すれば、不正にゲートを通過することは極めて困難です。入室権限のない者の侵入を防ぎ、安全で快適な環境の構築に貢献します。
 
⚪︎オフィスビルの出入り口に静脈+顔+カード認証リーダーFE-700とセキュリティゲートを導入
入室にICカード認証を利用していたオフィスビルでは、セキュリティ強化を目的にフラップ式セキュリティゲートと静脈認証を組み合わせた入退室管理システムを導入しました。カード認証利用時の課題であった入館証の紛失や忘れ、不正な貸与などの問題も解決し、なりすましによる不正侵入は物理的に不可能な環境の構築が実現しています。従業員は手のひらをかざすだけで入館でき、手ぶらでセキュリティゲートを通過できる快適さにご好評いただいています。さらに、社内のサーバー室など特定のフロアには追加のセキュリティゲートとFE-700を設置し、認証方法を組み合わせた二重認証により高レベルなセキュリティ環境も実現しました。このように、セキュリティゲートと静脈+顔+カード認証リーダーFE-700の連携で、建物や機密エリアなどへのアクセスが厳格化され、情報漏洩のリスクを大幅に低減できています。
⚪︎データセンターのエントランスに静脈+顔+カード認証リーダーFE-700とセキュリティゲートを導入
非常に高いセキュリティレベルが求められるデータセンターでは、部外者の侵入を確実に防ぐため、セキュリティゲートと静脈+顔+カード認証リーダーFE-700が導入されました。多彩な認証方法を利用できるFE-700は、認証方法を組み合わせることでより確実なセキュリティ強化も実現するため、高いセキュリティレベルが求められるデータセンターに最適です。本人固有の静脈を利用し本人確認を行う仕組みは、貸し借りや偽造による不正侵入リスクを最小限にとどめることもできます。また、セキュリティゲートの物理的な入室制限により、すり抜けや共連れも抑止するため安心です。誰が認証し通過したかは記録が残るため、万が一トラブルが発生した際も入退室者を正確に把握できるようになりました。このように、セキュリティゲートと静脈認証による厳格な入退室管理体制を実現し、データセンターの安全性を高めています。
 
◎まとめ
セキュリティゲートは部外者の侵入を防ぐのに重要な役割を果たします。さらに、安全性の高い静脈認証と連携すれば、なりすましや偽造による不正侵入は極めて困難です。セキュリティゲートと静脈認証の連携により不正侵入のリスクをおさえるだけでなく、利便性の高い快適な入退室が実現するのも特徴です。セキュリティゲートの導入に際して静脈認証や顔認証の利用をご検討の場合は、さまざまな認証機器を扱うKJ TECH japanまでお問い合わせください。

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