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非接触・高精度で出退勤管理の課題を解決する静脈認証

企業において、労働基準法に基づく労働管理を実現するため、出退勤記録を正確に管理する仕組みが求められています。しかし、従来の出退勤管理では、不正打刻や管理コスト、衛生面の課題があります。これらの課題を解決し、セキュリティ強化と業務効率の向上を両立させる手段として注目されているのが静脈認証システムです。静脈認証は、体内情報を用いた本人認証により、非接触で高精度な出退勤管理を実現します。
 
◎企業が抱える出退勤管理の課題
多くの企業では、労働基準法に基づき、出退勤管理を適切に行うことが求められています。労働時間を正確に把握することは、コンプライアンスを徹底するだけでなく、従業員の健康を守り、給与を正しく把握するために欠かせません。しかし従来の出退勤管理方法には、さまざまな課題があります。まず、タイムカードやICカードによる出退勤管理は、導入しやすい一方で、カードの紛失・再発行の手間が発生し、従業員間での代理打刻という不正行為を完全に防ぐことは難しいのが現状です。とくにICカードを社員証として利用している場合、カードを貸し借りするだけで簡単に不正打刻が成立してしまいます。また、指紋認証による出退勤管理では、指先の乾燥や水濡れ、汚れなどの影響で認証エラーが起きやすく、出退勤時の混雑や業務開始の遅れにつながります。さらにセンサーに直接触れる必要があるため、衛生面での不安や感染リスクを心配する声が従業員から上がりやすい点も無視できません。不正や入力ミスにより、出退勤管理における実際の労働時間と記録にずれが生じると、正確な人件費の把握が困難になるというリスクも発生します。また月末の集計・確認作業は、データ確認や修正、突き合わせに多くの時間がかかるため、人事・総務部門にとって大きな負担となっています。正社員だけでなく契約社員や派遣社員、パートなど雇用形態が多様化するなかで、出退勤管理もさらに複雑になってきており、ヒューマンエラーのリスクも高まっています。従来の出退勤管理方法では、従業員による不正申告を防ぐことが難しく、勤務状況を正確かつリアルタイムで把握できないという問題があります。さらに、2019年4月に施行された働き方改革関連法により、時間外労働の上限規制や年次有給休暇の取得義務化など、企業にはより厳しい労働時間管理が求められるようになりました。あいまいな出退勤記録は、予期せぬトラブルや行政指導につながる恐れがあります。企業が、誰が、いつ、どこで働いたかを正確に把握し、労働時間の管理を徹底することは、法令違反や不正を防ぐうえで重要です。不正な出退勤記録は、単にモラルの問題にとどまらず、企業に財務リスクをもたらし、コンプライアンスに直接的な影響を与えます。こうした出退勤記録の課題を解決するためには、高精度で信頼できる出退勤管理システムの導入が求められているのです。
 
◎静脈認証の仕組みで実現するセキュリティ強化
出退勤管理における不正打刻や認証精度などの課題に対して、有効な解決策として注目されているのが、静脈認証です。静脈認証は、生体認証技術のひとつで、極めて高いセキュリティレベルを兼ね備えています。その理由は、静脈認証には、血が流れている生きた状態の静脈パターンという体内情報を使っているためで、外部からの複製や再現を行うことが極めて難しいのが特徴です。静脈認証では、認証リーダーから人体に無害な近赤外線を手のひらや指などに向けて照射することで認証を行います。認証には、血液中のヘモグロビンの性質を利用しています。血液には、酸素を運ぶ酸化ヘモグロビンと、酸素を運び終えて静脈を流れる還元ヘモグロビンが存在します。還元ヘモグロビンは、近赤外線を吸収する性質があるため、血液の流れている静脈部分だけが暗い影として映し出されます。静脈認証システムはこの映し出された暗い影を撮影し、静脈の分岐や配置などの特徴を抽出します。抽出された静脈情報は、テンプレートと呼ばれるデータに変換され、事前に登録された本人パターンと照合します。認証時には、血液が流れている状態、つまり生きた状態の静脈であることが前提となるため、静脈認証は写真や模型などを使った偽造やなりすましが成立しない仕組みになっているのです。静脈認証には、読み取る部位によって、主に指静脈認証、手の甲静脈認証、そして手のひら静脈認証の3方式があります。指静脈認証は指の第二関節付近、手の甲静脈認証は手の甲全体の静脈パターンをセンサーにかざして、近赤外線を透過させて、静脈パターンを読み取ります。指静脈認証は、細かな血管を扱うため精度が高く、手の甲静脈認証は、広い面積で安定した読み取りが可能です。手のひら静脈認証は、手のひら全体の静脈パターンを利用するため、認証に利用できる情報量が多く、広範囲に分布する静脈パターンから多くの認証情報を取得できます。このため、認証時の位置のずれや個人差の影響を受けにくく、安定した認証処理が行える構造になっています。ほかの生体認証方式と比較すると、指紋認証では、指表面の隆線と呼ばれる凹凸の配置や分岐点を読み取るため、指の乾燥や汚れ、摩耗といった表面状態の影響を受けやすく、センサーへの押し付け方によっても取得できる情報が変化します。しかし、体内の静脈情報を用いる静脈認証では、内部の血管情報を読み取るため、表面状態や外部環境を受けにくいという特徴があります。多くの静脈認証が非接触方式を採用しており、センサーに触れずに安定した静脈認証を取得できる構造になっているのです。
 
◎出退勤管理の課題を解決する静脈認証システム
出退勤管理において、労働時間を正確に把握することに加え、従業員の衛生面や利便性への配慮も必要となっています。企業運営において、従業員の健康と安全を確保する衛生管理は、優先度の高い取り組みのひとつです。こうした出退勤の課題に対し、有効な解決策となるのが手のひら静脈認証です。手のひら静脈認証は、非接触方式を採用しており、認証リーダーに手をかざすだけで認証が完了します。センサーに触れる必要がないため、接触式の認証による汚れや細菌・ウイルス付着などの衛生リスクの心配がありません。これはとくに、感染対策や衛生管理が厳しく求められる医療機関、食品加工現場、研究施設などでも安心して運用できます。非接触の静脈認証は、認証動作がスムーズなため、出退勤時のストレスを大きく軽減します。指紋認証のように指先の状態を気にしたり、強く押し当てる動作が不要となり、作業を中断することなくスムーズに業務開始が可能です。これにより従業員の心理的負担の軽減とともに満足度の向上にもつながります。認証処理の遅れやエラーの頻発は、出退勤時に従業員の待機時間を発生させ、結果的に企業の生産性を損なうリスクがあります。手のひら静脈認証は、大規模な従業員が登録されていても、高速で認証が完了し、高い静脈認証精度を誇ります。この性能により、朝夕のピーク時でも出退勤の打刻渋滞と認証エラーを解消することが可能です。静脈パターンは胎児期に形成され、年齢や体型の変化による影響をほとんど受けないとされているため、1度登録すれば長期間にわたり安定した認証が可能です。認証精度の高さにより、管理部門による手動修正やデータ管理の手間を大幅に削減します。システムが正確な出退勤記録を自動で生成することで、タイムカードや指紋認証で発生していた打刻ミスの修正や再認証による時間の無駄を解消できます。労働時間の記録精度と業務効率を同時に向上させることが可能です。静脈認証は、出退勤管理において高いセキュリティを確保することができます。体内の情報を用いるため、ICカードの貸し借りや指紋の偽造といった不正行為が構造上不可能です。本人認証により、不正打刻を防止し、正確な勤怠管理を実現できます。この静脈認証による本人認証は、出退勤管理にとどまらず、入退室管理との連携で、さらに価値を生み出します。研究開発室や機密文書保管庫など企業が定めるセキュリティレベルの高いエリアへの入退室管理を、出退勤管理と連携することで、情報漏洩や不正アクセスといった重大なリスクを低減できます。高性能な静脈認証リーダーであれば、静脈認証に加えて、顔認証などほかの認証方法と柔軟に組み合わせて二重認証を設定できるため、物理的なセキュリティ体制の強化も可能です。静脈認証の導入は、長期的な出退勤管理コストの削減にもつながります。まず、タイムカード用紙、そしてICカードの購入・再発行費用といった物理的な消耗品コストが不要になります。さらに、出退勤時における不正打刻の監視、認証エラーによるデータの検証・手動修正、月末の集計作業といった手間のかかる作業が大幅に削減できます。これにより、人事・労務担当者は、より価値の高い業務に集中できるようになります。さらに正確な記録が自動で保証されるため、労務トラブルや法的な問題が発生するリスクの低減にもつながります。高性能な手のひら静脈認証を導入することで、セキュリティや衛生面に配慮しながら、業務全体の効率化を実現できるのです。     
 
◎出退勤の効率化を実現する静脈認証リーダーFE-700VE
KJ TECH japanの静脈認証リーダーFE-700VEは、高性能な静脈認証の技術を兼ね備え、企業の出退勤管理の課題を解決し、業務効率化を実現します。静脈認証リーダーFE-700VEの大きな特徴は、静脈認証、顔認証、カード認証、暗証番号という4つの認証を統合したハイブリッドシステムである点です。これにより企業は、セキュリティレベルに応じて、静脈認証と顔認証といった二重認証を柔軟に組み合わせることができます。たとえば、通常の出退勤管理には顔認証を使い、機密性の高いエリアへの入退室管理には、静脈認証と二重認証を適用するなど、1台で多様なニーズに対応した柔軟な運用が可能です。静脈認証リーダーFE-700VEは、静脈認証、顔認証、カード認証ともに10000件の登録が可能で、大規模な職場環境でも安心して使える高い性能をもっています。認証速度は0.5秒未満で完了し、静脈認証率は99.99%という非常に高い精度を誇ります。この高速かつ高精度な認証により、待ち時間を解消し、スムーズな出退勤管理をサポートします。また、手のひらをかざすだけで認証が完了する非接触設計を採用しており、静脈検出距離が15cm〜40cmと、少し離れた距離からも認証できます。さらに、IP65の防水防塵性能をそなえ、対応温度は-20℃〜60℃、湿度は10%〜90%と、あらゆる環境に対応でき、オフィス環境だけでなく、埃の多い工場や温度変化のある倉庫など、厳しい環境下にも設置できます。
 
◎非接触・高精度な出退勤管理を実現する静脈認証リーダーFE-700VEの導入事例
静脈認証リーダーFE-700VEの導入は、高性能な静脈認証と顔認証などを組み合わせた二重認証により、衛生管理と高度なセキュリティ機能を両立し、出退勤管理の課題を解決します。
 
⚪︎研究開発施設に静脈認証リーダーFE-700VEを導入
機密性の高い研究開発をする施設では、一般エリアと研究エリアで認証レベルを変える必要があり、従来の認証システムでは十分なセキュリティを確保できない点が課題でした。静脈認証リーダーFE-700VEを導入することで、一般エリアは、顔認証のみで運用し、機密性の高い研究開発エリアは、静脈認証と顔認証を組み合わせた二重認証を採用しました。これにより、エリアごとに異なるセキュリティレベルを確保し、情報漏洩リスクを最小限に抑える強固な体制を実現しています。
 
⚪︎大規模病院に静脈認証リーダーFE-700VEを導入
大規模病院では、数千人規模の職員が出入りするため、出退勤の際の認証渋滞と接触型認証による感染リスクが課題でした。また手術室や薬品庫など、エリアごとにセキュリティレベルを変える必要がありました。静脈認証リーダーFE-700VEを導入することで、非接触の静脈認証により衛生管理を徹底しつつ、0.5秒未満の高速認証で、出退勤時の渋滞を解消することに成功しました。さらに一般エリアは静脈認証のみ、手術室や薬品庫などの高機密エリアは静脈認証と顔認証の二重認証とすることでセキュリティのレベル分けを実現しました。これによりひとつのシステムで、病院全体の出退勤管理と場所ごとのアクセス管理の両立が可能となっています。
 
◎まとめ
労働基準法への対応や働き方の多様化が進むなか、出退勤管理は労働時間を正確に把握することに加え、衛生面への配慮や使いやすさも求められています。手のひら静脈認証は、不正打刻の防止や認証エラーの削減、非接触による衛生管理など、従来の出退勤管理が抱えていた課題を解決し、企業全体の業務効率と安全性の向上を実現します。非接触で高精度な静脈認証システムをご検討の際は、KJ TECH japanまでお問い合わせください。

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