コラム

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顔認証による打刻で実現する勤怠管理の効率化

働き方改革関連法の施行により、企業には客観的で正確な勤怠管理が強く求められるようになりました。しかし、ICカードや手動での打刻による勤怠管理では、なりすましや打刻漏れ、管理工数の増大といった課題が残っています。こうした背景のなかで注目されているのが、顔認証による勤怠管理です。顔認証システムを導入することで、顔認証時に打刻もでき、正確な勤怠管理を実現します。
 
◎従来の勤怠管理における課題
多くの企業で採用されているICカードによる勤怠管理には、さまざまな課題が潜んでいます。ICカードによる勤怠管理は、所有物に依存した認証方法です。ICカードは社員証としても活用できますが、カードさえ手元にあれば、簡単に本人として識別されてしまいます。カードを忘れた従業員が同僚からカードを借りて入退室したり、退職者が返却し忘れたカードを悪用したりといったなりすましリスクが常に付きまといます。またICカードによる運用には、隠れたコストが多くあります。新規採用時のカード発行、紛失や破損に伴う再発行の手続き、さらには紛失したカードのIDをシステムから削除する作業など、管理部門の工数は決して少なくありません。従業員が増えるほどこうした勤怠管理の事務作業は増え続け、生産性を圧迫しています。手動での打刻やICカードの運用では本人確認ができないため、同僚にカードを預けて打刻をしてもらうといった代理打刻を完全に防ぐことはできません。また意図的ではなくても頻繁に起きるのが、打刻忘れです。打刻漏れがあるたびに管理担当者は、該当者に確認し、手作業でデータを打ち直す必要があります。このコミュニケーションコストが膨大な手間とストレスを生んでいます。2019年の働き方改革関連法以降、企業には従業員の労働時間を正確に把握するため、客観的な方法による勤怠管理が義務化され、36協定にもとづく残業時間の管理はとくに重要になってきました。しかしICカードの記録では、本人確認が不可能な上、もし自己申告による打刻データと実際の入退室記録の間に大きなずれがある場合、実際に残業時間が上限を超えているのか、正確には証明できません。意図せず残業時間の上限を超えてしまうリスクを防ぐためには、主観に頼らない正確な記録が求められています。月末の集計作業は、多くの担当者にとって負担が大きい作業です。ICカードの入退室記録と勤怠管理システムの打刻データをつきあわせ、確認する作業は、管理部門の長時間労働を招く原因となっています。指紋認証などの生体認証は、認証時に従業員が直接触れる必要がありました。感染症対策への意識が高まり、不特定多数が触れる接触型認証は、心理的な抵抗を生みやすい側面があります。また、肌の乾燥や指先の汚れ、設置場所の環境によって、認証精度が安定しないこともあり、出退勤時の認証渋滞が従業員のストレスとなるケースも見られます。顔認証システムは、こうした勤怠管理の課題を解決する有効な方法として注目されています。


 
◎勤怠管理の課題を解決する顔認証の仕組み
顔認証システムは、生体認証を用いた仕組みにより、カメラ1台で顔認証による本人確認と同時に出退勤の打刻まで行える勤怠管理の解決策です。ICカードのようにあいまいな記録ではなく、高い精度で本人を特定した上で勤怠管理データを残すことができます。顔認証の仕組みは、まずカメラが人の顔領域を瞬時に検出します。顔認証には、赤外線と可視光の2つのカメラを使い、暗い場所や逆光といった環境でも正確に顔を捉えることが可能です。次に、目と目の間隔、鼻の位置、顎のラインなど、約100箇所の顔の特徴点を数値化し、顔認証データとして登録します。顔認証時には同様に特徴点を抽出し、登録済みの顔認証データと照合することで、本人かどうかを判定します。顔認証の導入を検討する際、多くの担当者が懸念するのが、写真や動画によるなりすましです。しかし、高性能な顔認証システムでは、通常のカメラに加えて赤外線センサーを用いた3D認証が一般的に採用されています。3D認証では、顔の凹凸や鼻の高さ、目や口の奥行きといった立体的な特徴を瞬時に解析するため、高精度なカラー写真やスマートフォンの動画をカメラにかざしても、奥行きの情報を取得できず、平面画像として判定され、認証が行われません。さらに、高機能の顔認証システムには、生体検知(ライブネス検知)という仕組みが備わっています。これは、まばたきや瞳の反射、皮膚の質感などをとらえ、生きている人間であるかを判別する技術です。これにより顔認証は確実に本人確認を行うことができ、代理打刻という不正を排除できます。また顔認証システムは、歩行時の顔を瞬時に捉える、ウォークスルー認証機能を備えています。高度なAIアルゴリズムが複数人の顔を同時に、かつ斜めや下向きの状態でも瞬時に本人認証できます。出勤ラッシュ時でも、顔認証時に足を止める必要がなく、通過するだけで打刻が完了するため、従業員の心理的負担と打刻忘れを同時に解消します。顔認証のデバイスに触れない非接触認証は、衛生的なだけでなく、環境変化に強いのが特徴です。指紋認証のように指の乾燥や汚れでエラーが起こる心配がなく、マスク着用時でも目元の特徴点から高精度に本人識別します。また顔認証AIの自動補正により逆光や暗所でも認証ができるため、設置場所に左右されず、工場や倉庫などあらゆる現場で安定した運用が可能です。


 
◎認証時に勤怠打刻できる顔認証システム
働き方改革関連法の施行以降、企業にとって残業時間の上限管理は、単なる努力目標ではなく、違反すれば罰則も伴う厳しい法的義務となりました。多くの企業を悩ませているのが、自己申告にもとづく打刻と、実際の労働時間とのずれです。顔認証システムを導入すると、顔認証時に打刻もでき、オフィスへの入退室記録がそのまま客観的な労働記録として保存されます。これにより、打刻だけ先に済ませてサービス残業するといった不適切な行動を物理的に排除できます。さらに36協定の遵守において大切なのは、事前の対策です。顔認証システムと勤怠管理が連携することで、特定の従業員の残業時間が上限に近づいた際、管理者にリアルタイムでアラートを飛ばすことができます。月末の集計を待たずに状況を把握できるため、業務の分散や強制的な退勤指示といった具体的な対応を迅速に取れるようになります。拠点が複数ある企業、あるいは地方の支社や工場のように、本社から離れた現場がある企業にとって、誰が今、実際にその場所で働いているかを把握することは難しいのが現状です。従来のICカードでは、各拠点の打刻データが本社に届くまでのタイムラグが発生し、現場の状況は週報や月報をもたなければ見えてきませんでした。顔認証システムを採用すれば、東京の本社にいながら支社のゲートを何時に通過したのか、あるいは現場に誰がいるのかをリアルタイムで確認できます。この顔認証システムによる現場の可視化は、労務管理だけでなく、災害時の安否確認や防犯体制の強化にも役立ちます。全社共通の信頼できるデータで一元管理できることは、組織の透明性を高めることにもつながります。総務・人事担当者の本来の役割は、組織の成長を支える人事施策を打つことです。しかし現実には、勤怠管刻漏れがないかのチェックや入退室記録とのつきあわせといった時間を要する確認作業に追われています。顔認証システムを導入すると、顔認証時に打刻も記録できるため、こうした確認、修正作業の時間を大幅に減らすことが可能です。従業員が意識しなくても正確な記録が生成され、手動修正の件数そのものを大幅に減らすことができます。また顔認証システムと勤怠管理システムのデータ連携により、手入力などの転記ミスが発生しやすい作業も不要になります。エラーが発生した例外的なケースのみを精査すればすむようになり、担当者はこれまでの時間のかかる作業から解放され、より付加価値の高い業務に集中できるようになります。この時間の創出は、顔認証システム導入によって得られる投資対効果といえます。さらに顔認証システムは、管理部門だけでなく従業員1人ひとりの働きやすさにも大きく影響します。顔認証を導入することで、出退勤時に打刻操作を意識する必要がなくなり、カード忘れや打刻ミスによる申請や説明といった心理的負担が解消されます。とくに忙しい朝や退勤時でも顔認証することで打刻が完了するため、従業員の日常的なストレス軽減につながります。またサービス残業をしにくい環境を作ることも可能です。入退室の記録がそのまま労働時間として可視化されることで、打刻後に業務を続けるといったあいまいな働き方が起きにくくなります。従業員にとっては、顔認証導入により働いた時間が正確に記録されることで、安心して働ける環境作りにつながるのです。


 
◎勤怠管理の効率化を可能にする顔認証リーダーFE-500
KJ TECH japanの顔認証リーダーFE-500は、高精度な顔認証により、高速かつ正確で、ストレスフリーな勤怠管理を実現します。顔認証の速度は、0.3秒以下と高速で、カメラの前に立った瞬間に本人を特定します。ウォークスルー認証に対応しており、認証の際に立ち止まることなく、通過するだけで顔認証が完了します。さらに、最大2mの距離から最大5人まで同時に認証できるマルチフェイス認証機能があり、出退勤時や人の集中する時間帯でも待ち時間なくスムーズに通過することができます。また赤外線センサーを用いた3D認証とライブ検出機能で、写真や動画によるなりすましの防止が可能です。顔+マスク検出も可能で、マスクやメガネ、帽子着用時も目元だけで安定した認証を実現します。FE-500は顔認証に加えて、カードやQRコード、暗証番号などの認証方式に対応しています。用途に応じて顔認証とカード認証を組み合わせることにより、セキュリティレベルを上げることも可能です。さらに顔認証リーダーFE-500は設置場所を選びません。IP65の防水防塵性能に加え、動作温度は-20℃〜60℃、湿度は10%〜90%と幅広い環境に対応しています。オフィスや店舗はもちろん、外の通用口や埃の舞う工場などでも設置可能です。勤怠管理システムと連携することにより、FE-500の顔認証記録をそのまま勤怠管理の打刻データとして活用できます。これにより、ICカード運用で課題となっていた代理打刻や打刻ミス、カード紛失といったリスクを防ぎながら、入退室管理と勤怠管理をひとつのシステムで管理することが可能です。
 
◎勤怠管理の課題を解決する顔認証リーダーFE-500の導入事例
顔認証リーダーFE-500を導入することで、顔認証時に打刻も可能となり、打刻漏れや管理コストに関する課題を解決し、勤怠管理の効率化を実現します。
 
⚪︎大規模企業に顔認証リーダーFE-500を導入
全国に支社や工場をもつ大規模企業では、各拠点での勤怠管理の実態把握にタイムラグが発生することが課題でした。全拠点に顔認証リーダーFE-500を導入することにより、本社にいながら各現場の勤怠管理状況をリアルタイムで確認することが可能になりました。拠点間の応援業務や緊急時の安否確認も、よりスムーズに行えるようになりました。また、ゲートを通過するだけで顔認証と打刻が完了するため、打刻忘れがなくなり、管理部門の修正作業時間が大幅に短縮されました。顔認証導入により、カード不要でスムーズに入退室できると、従業員満足度の向上にもつながっています。
 
⚪︎食品工場に顔認証リーダーFE-500を導入
ある食品製造工場では、以前はICカードでの入退室管理をしていましたが、衛生手袋の着脱やカード紛失が課題でした。顔認証リーダーFE-500を導入し、マスクや衛生帽着用時でも立ち止まらず認証が可能になり、入退室時の混雑が解消しました。顔認証時に打刻もできるため、交代制勤務で多発していた打刻漏れも大幅に減りました。月40時間を超えていた管理部門の修正作業も軽減され、現場の利便性と管理の効率化を同時に実現しています。
 
◎まとめ
働き方改革関連法への対応が求められるなか、顔認証システムを導入することで、従来のICカードや手動打刻による打刻漏れや管理工数増大といった勤怠管理の課題を解決します。顔認証による勤怠管理は、認証時に打刻もできる仕組みにより、管理部門の業務の効率化と従業員の負担軽減を同時に実現し、客観的で信頼できる勤怠データにもとづいた法令遵守を可能にします。顔認証システムの導入をご検討の際は、KJ TECH japanまでお問い合わせください。

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